「親ガチャ」という言葉が流行っています。正直よい言葉じゃないですけど、そう言いたくなる気持ちも分かります。世の中にはビックリするような毒親もいますからね。そして親の経済力で受けられる教育の質が異なる、というのも、残念ながらあるんだと思います。
それなら、「会社ガチャ」はどうでしょう?
会社の環境こそ、その後の人生に大きな影響を及ぼしますよね。
これは「有名企業だ」とか「大企業だ」とかではなくて、働く環境に恵まれている人と、そうでない人の差のことです。
「親ガチャ」と違い、「会社ガチャ」のアタリハズレは、なかなかわかりにくいかもしれません。のんびり働けていい会社だな、と思っても、それが実は後でひどい目にあう可能性があるのです。
「会社ガチャ」アタリ・ハズレの見極め方
「会社ガチャ」アタリかハズレかの、簡単な見極め方があります。
どうしても給料が高い・安いとか、休みがとりやすい、とりにくいとか、福利厚生が充実しているかどうか、などわかりやすい基準で判断しがちかもですが、私の考える「会社ガチャ」のアタリの基準は、この2つです。
①「経営ビジョン」は明確か?
1つ目は、経営ビジョンが明確かどうか。「顧客第一主義」「明るい社会を作る」みたいな曖昧な企業理念しかない会社は、これからの時代、危ないです。
よい会社、業績が伸びている会社は、我々は何を、誰に提供して、何に貢献するのか、そしてそのために我々はどう働くのか、ということが明確になっています。
そして、社員一人一人が何に向かって、何をなすべきか、という働く姿勢までを社員に示してあり、相互にそのチェックが利くようになっています。
そのため、テレワークみたいに皆がバラバラに働いても、一つの目標に向かって進めるのです。
②「教育」の充実度合い
2つ目は、教育の充実度合いです。
ダメな会社に限ってしっかりとした社員教育をせず、「社員の自主性に任せる」とか都合のよい放置プレイをしがち。
会社が先ほど述べた「ビジョン」に向かっていくには、社員がどのレベルで何を身に着けるのかをしっかり体系付けて、そのための教育を提供しなければなりません。
ですので、社員教育が充実している会社は、とても良い会社です。
この2つがない会社は、この先どうなる?
どうでしょう?あなたの会社は、「経営ビジョン」と「社員教育」、充実していますか?
この2つがないと、会社はどうなるのでしょう?
これらがないと、会社は「仕事はバレない程度に手を抜いて、そこそこ人並みに目立たないように、適当にやってりゃいいんだよ」という雰囲気になります。
一方、経営ビジョンと教育が行き届いている会社は、「会社のビジョンを達成するために、効率よく成果を上げるためのプロとしてのスキルを身に着けよう」という雰囲気になります。
一見すると、「そこそこ人並みに」の会社の方がラクだし、よかったなと思うかもしれないのが、コワイところです。
ただ、この「目立たないように、人並みに仕事してればいい」は、経済や会社が安定している前提の時代の考え方です。その結果どうなるでしょう?
私の周りでも、大企業が環境変化に対応できずにこれまでの主力商品が突然、売れなくなって、部署ごと閉鎖になるなど大リストラの嵐が吹き荒れて、泣きを見た人を大勢見て来ました。
部署の異動とか転勤ならまだいい方で、会社ごと他の企業に吸収されて自分より年下の上司が現れたり、リストラされて職を失うことだって珍しくありません。もちろん会社ごとなくなる可能性だってある。もはやあらゆる業種、規模の会社にでも起こりえる事態です。
そんな時、真っ先に肩を叩かれるのは、地道に作業仕事をしてきた人です。他の誰でもできる仕事を粛々とこなしていた人が危ない。会社から「いてもいなくてもいい人」と思われているので、コスト削減となると、そういう人から順番に切られます。
まとめ
いかがでしょう。「会社ガチャ」にハズレると、こうしたオソロシイ未来に向かうハメになるかもしれない、というリスクがお分かりいただけたでしょうか。
自分が生暖かい水に浸かっていることに気が付かず、気づいたら茹で上がって死んでしまう、俗にいう「茹でガエル」状態になってしまう。
では、「会社ガチャ」の「ハズレ」から抜け出すにはどうしたらいいでしょう?会社の環境を変えるのは大変です。1人の力ではどうにもならないことの方が、多いでしょう。
できることは、周囲の環境に惑わされず、自分だけの強みを身に着けることです。強みとは、いまの会社だけの視点ではなくて、自分の「市場価値」を高めるチカラのことです。
私の提供する「働き方アップデート」は、まさにその視点で開発された自学のためのプログラムです。汎用的な市場価値を高めるビジネス基礎力と、これから先身に着けておいた方がいいスキルやテクニック、そして考え方が学べます。
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● 「会社ガチャ」に「ハズレ」ると、気づかないうちに「茹でガエル」になる
● 「経営ビジョン」と「社員教育」がない会社は、要注意
● 抜け出すには、周囲の環境に惑わされず自分の「市場価値」を高める姿勢が大切
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